タンパク質と筋肉

 

 

 

 

これまでタンパク質の重要性は述べさせていただきましたが、今回はタンパク質と 筋肉の関係について申し上げたいと思います。 筋肉は人の体重の30%~40%を占めておりますが、年齢を重ねるとその量は減って 筋力が衰えてきます。筋力が衰えると腰やひざをはじめとする関節等に負担がかか り痛みが出たり、やがては歩行困難ということになりかねません。 骨格筋の働きは、骨と骨、関節と関節をつなぎ伸びたり収縮したりして体をスムー ズに動かすことができます。もう一つの大きな働きとしてはエネルギーを蓄えるこ とです。肝臓よりも多くのグリコーゲンを蓄えることができます。 筋肉は「筋肉を使う→筋肉が壊れる→筋肉が修復される」というサイクルを繰り返 して太く大きくなっていきます。これを筋肉の超回復と言います。 それでは、筋肉を強くまたは維持するためにはどうすればよいか。もちろん筋肉を 使うトレーニングや運動は欠かせませんが筋肉を休ませることも必要です。休ませ ている間にタンパク質の補給がなければ効率的に修復させることはできません。 しかし人間の体は、一度に大量のタンパク質を代謝することはできません。そのた めに食事や補食で4~5回に分けることが理想的です。 タンパク質は、動物性と植物性がありますが、動物性タンパク質のほうが必須アミ ノ酸のバランスがよく、意識して摂る必要ががありますが、脂質の摂取制限、ダイ エット等を行っている方々は「かまぼこなどの練り製品」が最適であります、。 練り製品の原材料であります、すり身は魚肉から油分を除去しておりますので、 低脂肪・低カロリー・高タンパクの理想的な食品であります。 また、かまぼこの歯ごたえは一つの特徴ですが、噛むことにより唾液が多く分泌さ れたり、胃や小腸でタンパク質を分解する酵素の分泌が始まり消化吸収がスムーズ になります。 最後に、タンパク質の摂取はもちろん重要ですが、ビタミンやミネラルを含む野菜 や果物もバランスよく摂っていただき、適度な運動をして健康寿命を延ばしていた だきたいと思います。