今回は「すまきかまぼこ」についてお話させていただきます。
すまきという意味は、身体をむしろで巻くことでありまして、昔は罰や処刑の方法とされておりました。すまきかまぼこは、魚のすり身を麦わらに巻いていて、状態がそれに似ていることから、すまきと呼ばれるようになりました。
現在では、麦わらはほとんど手に入らなくなり、また不揃いで衛生的にも好ましくなく、発砲製のストローを使用しております。造り方は、円筒状の口金から押し出したすり身を一定の長さにカットしたものを、ストローを並べた上に転がしてすり身のまわりにストローを付着させます。それを弊社は二段加熱方式で蒸し上げます。それからストローの中に溜まった水分をよく振って除去します。その後10℃以下で約1時間冷却し包装、金属探知機を通って箱詰め、出荷となります。
すまきかまぼこは、ストローを巻くために熱の伝わり方が板付きかまぼことは異なり独特の歯ごたえが堪能いただけます。
お召し上がりの前、ストローをはがし易くするために、雑巾を絞るように交互にねじっていただくことをお願いいたします。